先日、購入した2台のエアコンが無事に設置されたため、東京ゼロエミポイントを申請しました。
インターネット申請の流れを紹介します。申請の作業時間はおよそ30分でした。
東京ゼロエミポイントとは
「家庭のゼロエミッション行動推進事業(東京ゼロエミポイント)」とは、設置済みのエアコン・冷蔵庫・給湯器を、省エネ性能の高いエアコン・冷蔵庫・給湯器に買い換えた都民に対して、商品券とLED割引券に交換できる「東京ゼロエミポイント」を付与する事業です。
https://www.zero-emi-points.jp/about/
東京ゼロエミポイントの適用条件はエアコンの場合、以下のようになります。
- 統一省エネラベル★4以上
- 新品への買換え
- 都民で都内の住居に設置
筆者はエアコンを2台購入しましたが、その対象は1台のみでした。
エアコンで★4以上は上位機種でないと適合しないためハードル高めです。
東京ゼロエミポイントの付与ポイント
付与ポイントはエアコンの冷房能力別に以下のように付与されます。
冷房能力 | 商品券(JTBナイスギフト) | LED割引券 |
2.2kW以下 | 11,000円 | 1,000円 |
2.4~2.8kW | 14,000円 | 1,000円 |
3.6kW以上 | 18,000円 | 1,000円 |
今回のエアコンの冷房能力は「2.2kW以下」になります。
東京ゼロエミポイントの申請
申請はインターネットか郵送の2通りの方法で申請できます。
申請書類は以下の5種類の書類の写しが必要になります。
- 本人確認証(免許証、パスポート等)
- 領収書もしくはレシート
- メーカー発行の保証書
- 家電リサイクル券(排出者控え)
- 設置場所が分かる書類(納品書等)
インターネット申請の流れ
全部で11ステップあります。
1.申請に必要な「申請者ポータル」にアクセスするためのアカウントを登録。
2.「申請者ポータル」にログイン。
3.申請者情報の編集。
4.アンケートの回答。
5.「ア.本人確認証」の添付。
6.対象家電等の情報の入力。
7.「イ.領収書もしくはレシート」の添付。
8.「ウ.メーカー発行の保証書」の添付。
9.「エ.家電リサイクル券(排出者控え)」の添付。
10.「オ.設置場所住所がわかる書類」の添付。
11.登録申請(申請完了)
まとめ
申請はぶっちゃけ面倒ですが、書類が揃っていればネットで完結します。
手続きも比較的スムーズに進められるため、30分もあれば完了します。
【後記】約2週間後に商品券が無事に到着しました。
おまけ
東京ゼロエミ施策が社会的に意味がある施策かを調べてみました。
「家庭のゼロエミッション行動推進事業」の効果については以下のように説明されています。
想定される効果:削減される光熱費は年間で69.3億円
ポイント原資:100.7億円(所定予算が消化され次第、終了)
施策終了後も省エネが継続されるためここまでは良いです。
結論から言うと、コスパを最大化させるには対象を冷蔵庫のみにすべきでした。
以下はエアコンと冷蔵庫の削減率の比較表です。(給湯器は具体的な削減値の提示なし)
10年前の年間消費電力 | 現在の年間消費電力 | 削減幅 | 削減率 | |
エアコン | 956kW | 748kW | -208kW | -22% |
冷蔵庫 | 605kW | 263kW | -342kW | -57% |
冷蔵庫の省エネ進化が素晴らしいです。同じ費用(税金)を投入するなら冷蔵庫に全振りすれば最高のコスパになるはずです。エアコンの省エネ基準は2010年から変わっていません。エアコンは性能的な限界にあるためか10年前の製品から買い替えても効果は限定的です。ところが冷蔵庫は削減幅も削減率も非常に大きいです。また家庭で消費される電力の1位は冷蔵庫であるため、社会全体の削減効果はさらに大きくなります。
なぜ冷蔵庫の省エネ進化が大きいのでしょうか?
考察してみました。
冷蔵庫の主な機能を分解すると以下のようになります。
コンプレッサー効率 × 断熱性能
エアコンは前者のみですが、冷蔵庫は後者の要素があるため大きな進化を実現できたと考えられます。
エアコンは省エネ基準を更新すべきで、東京ゼロエミ施策は冷蔵庫のみで継続するとよいです。
コメント